Essay エッセー
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12.06.16 落語の世界

笑工房代表取締役社長/小林康二さんの講演及び桂福車さんの落語を聞いてきました。

落語を聞くのは初めてでした。話のテンポに緩急あって飽きさせず、一人で複数の
役を演じる能力に感心さえられました。

また、落語を演じるている際は、写真撮影は禁止されていて、その理由を最後に語って
おり、「落語を聞いている聴衆は頭の中で想像して楽しんでおり写真のフラッシュで
それが中断されることを避ける為
」との事で、顧客視点と純粋に言葉を商売にしている
プロの視点があるからこそ「笑い」が起こるのかなぁと感じました。

さて、落語は、そこに行って聞くから面白いのであって、書いてもおもしろさは
伝わらないのでこの辺までにして、笑工房代表取締役社長/小林康二さんの講演に
ついて書いてみます。

■先ず、小林康二社長の講演は、初っぱなから笑いをねらった話から始まりました。

 赤い布で覆われた高壇と指さして、「これは高座(こうざ)といいます、銀行口座
 じゃありませんで」といった感じで。

 その他、講演の内容は以下の通り。

・壇上で立って芸をするのは世界にはいくつかあるが、高座で座って芸をするのは
 日本だけ。プロの落語家は日本で750人、江戸落語と上方落語がある。

・漫才の世界の吉本は、NGSの学校を主催して、東京・大阪で各500人づつ入学させて
 いるが、半分は途中でやめていく。漫才は2人でやるので努力する人、しない人が
 いたり、喧嘩別れになる事が多く、長続きしない

  *横道に逸れますが、入学の条件として40万円を前金で払わないといけないようで
 払えない場合はローンの組み方を教えるそうです。それで毎年4億が入ってくる。

 *また、吉本のある常務は本の中で、20名のマナージャーを募集した際、6、000人の
   応募があり、一人5,000円を徴収して30百万円のもうけを出したそうです。

・一方で、落語は一人でやるのでその心配はなく長続きする。
 そして師匠に弟子入りしないとプロの落語家にはなれない。
 笑福亭、林家、桂等々の一門があってこの屋号は、弟子入りしないともらえない。

・3.11の東日本大震災は落語開催がピタッと止まっている、笑いが不謹慎な状況

・そんな中、現在は道頓堀から通天閣の一階に場所を移して落語を開催するも
 ギャラは2人で千円(一人500円)といった非常に厳しい状況。
 大きな講演では講演料30~40万の内、約3割が落語家の懐に入る

・落語家の75%は年収が50万円以下で厚生年金、国民年金なし

・一方で、プロ野球は、プロ野球選手会という労働組合の規約に則った組織があり、
 憲法28条で保障されている労働者の3つの権利、団結権、団体交渉権、団体行動権
 ができるし、最低でも450万円の年収や住居が保障され、年金もある。

 *嘗て、プロ野球でセパをなくす、近鉄をなくす等の話がでたときに、元ヤクルト
  の古田が選手会の団長を勤めており団体行動権の3日間ストを実施してプロ野球
  の試合を止めることができたのはこの労働組合の規約に則った組織があった
  おかげらしい

・芸人の仕事は、基本的にマネージャーが受け、それを芸人に割り振る為、芸人は
 マネージャーに付け届けをして好かれようとする

・落語の世界は師匠に付かないとプロになれないが、師匠の炊事洗濯やマッサージ
 等々の世話役をしても特に何か教えてくれる訳ではない。

 唯一教えられる事が3つある

 ①挨拶をきっちりする事

      人気  実力 
  Aさん  ●   ●
  Bさん  ●   X
  Cさん  X   ●
  Dさん  X   X
  
  上記のAさんが一番優れており、Bさんは論外ですが、BさんCさんとなって時、
  どちらがよいか?
 
  答えはBさん。
 
  何故なら、実力がなくても、人気があれば仕事も回ってくるし、その中で実力
  は鍛えられるから


  また、挨拶は昼でも夜でも「おはようございます」のみ。何故なら、
  「こんばんは」や「こんにちは」はお客さんが「来ん(こん)」に繋がるから

 ②時間を守ること

  芸人は遅刻はしない、一時間前には入っている
  何故なら、遅刻する芸人には仕事を安心して任せられないから

 ③芸は盗め
 
  努力しなさい。人から教えられることを待っていたらいけない
  自分で考えながら身につけることが重要


■最後に、小林社長は、嘗て労働組合の専従を31年間やっており持論を語っておられた

 ・労働組合があるから、人間としてのものが言える

 ・労働組合がない会社は、時間外手当、有給休暇の制度は悉く破られているのが実体

 ・例えば、有給休暇は労働者側の権利として存在するが、会社側にも「時期変更権」
  が認められており会社側から業務の妨げになるとの理由で時期変更を迫られ
  うやむやにされる場合があるそうです。

  しかし、労働基準法第39条には「正常な事業に妨げになる場合」のみ会社側に
  「時期変更権」が認められているのであって「業務」の妨げ程度で有給休暇を否定
  されることはあってはならない
  (がそれを知らないが為に泣き寝入りせざるを得ない事が多々あるようです)

・労働組合とは、基本的人権の砦(とりで)
 人間が人間としていきられるのは労働組合があるから

 
無くなって大切さが分かるのは、「親」と「空気」と「労働組合
  
■感じたこと

落語の世界で教えられることは、ビジネスの世界でも同じこと。
 特に興味をもったのは、落語の世界で、「実力」と「人気」どっちが大切か?
 の答えが「人気」であったこと。


 これは先日松下政経塾の所長のお話で、政経塾の人選では3つ①運②愛嬌③意見
 がありまあしたが、②つ目の愛嬌に通じることで、やはり人の世では人に好かれ
 信頼される人の方が、色んな機会に恵まれ、それによって成長でき、成長させて
 もらえるもの
なのだと思いました。

・また失って初めて大切さに気が付く事に、親と空気と労働組合を挙げておられ、
 そこに組合が入っているのは、小林社長自身31年組合の専従をされた経験値から
 の率直なご意見なあのだと思いました。

 今の労働組合の価値が嘗てほど薄らいでいることは事実かも知れませんが、
 だからといって無価値かといったらそうではなく、労働組合が存在すること
 自体で、健全に労働できる環境が提供され生活できる状態が維持できている

 ことを感じました。

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