Essay エッセー
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12.11.05. 日本柔道の未来 ~日本柔道が勝つための解~

嘗て日本で柔道をやっていましたので、ここ中国にきて3週間前から再開しました。
但し、10年程のブランクがあり徐々に身体を慣らしていかないと怪我をすると
感じていた矢先に、右膝をひねり暫く養成期間を設けないといけない状態に
なりました。

その出来事は、「乱取り」と呼ばれる、相手と組んで立ち技の勝負をしていた
時でした。相手はフランスの方で横に太っている訳ではありませんが、身長は
190cm近くあろうかというとても大きな方で、技がきれるというタイプでもあり
ません。しかし、外国選手特有のパワーと長身からくる手足の長さを活かして、
がっちり組んで力技で相手をスパッと投げるというより力で持っていく感じの
柔道スタイルです。

相手が大柄の選手でしたのでまともに組み合っては力で持って行かれますので
自分が有利になるような組み手で進めていると、相手は足を使って組み手を
切ってきました。この切り方もあまり日本の選手がする方法ではありません。
そして足を使って組み手を切った瞬間に右膝を横方向に足を掛けられその瞬間
「グキッ」と鳴ったのが分かりました。

もちろんブランクが長かったせいで、身体が思うように反応しなかった事も
原因の一つにあると思いますが、組み手の切り方やその瞬間に強引に技に
入ってっくることに慣れておらずあっという間の出来事でした。

さて、話は変わりまして、先日新聞を見ていたら柔道男子新監督を篠原信一監督
から井上康生監督に変更との記事を見かけました。その新聞には、先般の五輪が
男子金メダル一個に終わり、この不振の要因として「試合最多で疲弊したロンドン
の失敗」と篠原監督の方針に問題あり、としていました。

しかし、私の見方は少し違います。

確かに、過負荷が一つの要因かも知れませんが、問題の本質はそこにはなく、
一番の原因は、外国選手慣れしていないことだと思います。

日本人選手のTOPクラスの柔道家はどの国の選手にも引けを取らない抜群の運動神経
と柔軟性をもっていることは確実に言えると思います。

でも何故勝てないのか?

以前中国以外の海外で柔道を教えた際、日本では経験したことのないトレーニング
を練習前に取り入れていたり、ここ中国でも、手足のみを畳に付けて腕立てを
しながら蜘蛛のように前進する変わったトレーニングがあります。
そして、嘗て海外で柔道を教えた時の道場の監督は過去にレスリング経験者で
レスリングの要素も練習に取り入れられていました。

またここ中国では、打ち込みで自分は右利きなのに、逆に左で組んで打ち込みを
させられたり、以前、NHKで見かけたのはグルジア?選手の打ち込みが、日本には全く
ない技の練習をしていた映像が印象に残っています。

日本の監督は、幼少から柔道一筋の経歴を持つ方が多い中、海外には柔術やレスリング
やそれ以外のスポーツを経験した人が柔道を教えていたりする事が多いのではないか
と思います。そうなれば、自ずと違う武道の要素や練習メニューが入ってきますし、
身体のつくりや技の種類、タイミング等々当然日本とは違ったものになります。

そのような状況下で、例え日本人同士がTOPレベルの選手で練習しても、実際の
本番の試合で置かれたことのない状況になった時、瞬間的に手も足もでない状況に
立たされるのではないかと感じています。

柔道は考えながら行うスポーツとは違い、どちらかと言えば、日々の練習の中で
技のタイミング、相手との間合い等々感覚的に身体に染み込ませて、その状況が
来たときに瞬時に身体が動く動物的な要素が強いものだと感じています。
宮本武蔵が剣を極めることを「空」と表現したように、何も考えずに身体が
自然に動き、技を繰り出すことが出来るようになるように練習をしていかなければ
いけません。(これは何も柔道に限った事ではないと思いますが)

(厳密に言えば、理論的に相手を分析して、それに対応・対抗できるように
 自分の頭で考えながら練習し、その先には何も考えずに瞬発的に
 その状況がきたら身体が自然に動く状態を作る必要があると思いますが)

従って、これまで経験したことのある状況であれば対処は出来るのでしょうが、
上述のような練習や経験を積んだ外国人選手を相手にすると、これまでに遭遇
したことのない場面でうまく身体が反応しないのではないかと考えています。

その為、日本柔道男子が今後返り咲くには、海外に武者修行に出かけたり、
外国人選手との強化合宿を増やす等で、如何に未知の状況を減らし、如何に
慣れるか、が非常に重要になってくるのはないかと思います。

また、日本での柔道人口が減少の一途をたどる中、お家芸である日本柔道の未来の
日の丸を背負って立つ柔道家を育てるには、幼少の頃から、例えば、小・中・高と
各段階で1年程度、海外で修行できるような制度を作るべきだと考えています。
そのためには、柔道界のみならずアスリートを養成するような仕組みを文部科学省
等の政府とも一体となって考えていく必要があるのではないかと思います。

またこの事は、何も柔道に限ったことではなく、ビジネスに於いても言えること
ではないかと個人的に感じています。新興国の台頭やEMS等々の産業構造の変化で
これまでの勢力図が様変わりする中、日本国内に留まっていてはこれ以上の成長
も進歩もなく、日本が劣性に立たされていくような気がしてなりません。
産・官・学が一体となって、グローバルな視点で活躍でき、日本の未来を背負って
いける人を幼少期から育てていかなければならないと感じています。

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